2020年度より新たに関西電子情報産業協同組合(KEIS)の理事長に就任しました、牧草亮輔(マキグサ リョウスケ)と申します。
当組合は創設から37年目を迎え、関西のIT業界の発展を目指すべく、電子情報産業を生業とした企業が多数参加しております。
組合という利点を最大限に活かし、ビジネスリンク、求人活動、人財育成、産官学連携、更には海外IT企業との国際的な交流など、様々な活動を行っており、その活動を通して参加企業の皆様方や地域社会に対し、さらなる貢献が出来るような団体を目指しています。
現在、業界職種を問わずコロナウイルスにより多大なる影響を受けており、日本だけではなく世界中の経済活動が危機に瀕しているとも言える状況です。
しかし、奇しくもこういった状況により、日本国内では「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が加速しているのも事実です。
今まで対面でしか行われて来なかったコミュニケーションが、オンラインミーティングシステムなどでリモート対応に切り替わり、書類がなくともクラウドで情報展開ができるなど、よりIT技術が生活やビジネスに浸透するきっかけとなりました。それにより生活や働き方が変わった方も数多くいらっしゃる事でしょう。
この流れはコロナウイルスの影響が終息後に戻る訳ではなく、『Afterコロナ時代』の文化として人々の生活スタイルに根付く事が予想されます。
またAIやビッグデータ、量子コンピュータなどの技術は未来の話ではなく、すでに実際に我々の手に届くような所で数多く使われています。そのようなIT技術の革新は今後も世の中をより便利に、より楽しく、より幸せなものにしてくれ、需要はこれからも更に伸びて行くことでしょう。
この世の中が「DX」へ向かう時代の潮流を好機と考え、当組合は関西のIT業界を更に盛り上げて参ります。
2025年には大阪で万国博覧会が開催されますが、そこで主役となるのは我々のような関西に根付いた事業経営を行っている地場の中小企業であると考えております。
「我々がやらなければ誰がやる?」という意気込みを持ち、関西IT企業の底力を世界中に見せつけられるよう、企業の枠を越えた取り組みを行っていく所存です。
その為にはITエンジニアにプロフェッショナルとして活躍していただかなければなりませんが、単に仕事をこなすだけのエンジニアでは市場価値が高いとは言えません。
技術的なスキルだけでなく、自分で最善を考えて行動する事が出来る、一流のエンジニアの育成についても組合として最優先で取り組む必要があります。
常に“時代の節目”と言えるくらい目まぐるしく時代は変わっていますが、「世の中をもっと便利にしていきたい」「関西から日本の経済を盛り上げて行きたい」その想いは組合の創設当初から変わりません。そして同じ想いを持たれている新たな組合員のご参加をお待ちしております。
それぞれの企業が持つ得意分野を集結させ産官学が手を取り合い連携することで、さらなるIT技術の進化を、ここ関西から世界へ発信してけると確信しております。
そして生まれた新たな“テクノロジー”が人々の生活に浸透し、豊かな未来を創造していく。そんな夢を皆様と共に実現していきたいと、私は心より願っております。
最後になりますが皆様方には今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
関西電子情報産業協同組合
理事長 牧草 亮輔
(株式会社シーエスコミュニケーション 代表取締役)