コースの特長
このコースを担当する企業は、主にFAシステムを受注・製作している企業です。工場で稼働しているコンピュータシステムは多種多様です。特にFAシステムでは様々なコンピュータを有機的に結合し、効率の良い生産システムをサポートしなければなりません。
このコースで使用する「ライン制御学習キット」は、実際にセンサ信号入力、モータ駆動によるコンベア制御やソレノイド制御をPLC(シーケンサ)を使って体感するためのものです。このコースは「ライン制御学習キット」を擬似生産ラインとし、パソコンでこの生産ラインを制御する模擬生産情報システムの開発を通して、システム作りを体験することを目的とします。パソコンのプログラミングはVB(VisualBasic)を使って行いますが、参加者のレベルにあったマクロ機能等を用意しますのでプログラム未経験者でも参加可能です。
このコースを受講すれば、一般的にメーカー企業が工場で行っている生産ライン制御の実態がおおよそ理解できます。またシステム開発に関する仕様書の読み方、プログラム作成そして試験まで一通り行いますのでプログラマやSEを目指す方ばかりでなく、メーカー志望の方にも制御の実態を幅広く学ぶことができます。講習会だけでなく、会社役員や先輩社員などと話す機会がたくさんありますのでぜひ参加して、会社の仕組みはどのようになっているのか、開発業務とはどんなものかなど自分なりに体感してください。
カリキュラム
日 | 実習内容 | 講習内容 |
1日目 | ●開発要素技術の説明 今回の体験に当って必要な技術を紹介します。 |
●会社説明 当社の業務内容、製品を紹介します。 ●「ライン制御学習キット」の概要説明をします。 |
2日目 | ●要求仕様を理解 サンプルプログラムで「ライン制御学習キット」を動作させ、各メカ要素の動きを理解します。その後、今回製作するシステムの要求仕様を読み込みます。 ●製作仕様の作成 このコースで開発するプログラムの仕様書を作成します。 |
●先輩の話を聞こう 「ライン制御学習キット」を開発した先輩の苦労話などを聞きます。 |
3日目 | ●製作仕様のデザインレビュー 「これで動く!」と確信がもてるまで当社社員と徹底的にレビューを行います |
●先輩の話を聞こう 当社の中堅技術者を中心に当社の雰囲気、仕事の内容を話してもらいます。社会人としての自覚や責任などの話もあります。 |
4日目 | ●工程表の作成及びデザインレビュー 当社社員と工程表を作成します。作業項目のリストアップ、担当、リスクを考慮して工程表を作成します。 ●試験仕様書を作成 製作仕様に基づき、試験仕様を作成します。 |
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5日目 | ●プログラムを開発 作成した仕様書、工程表を元に、実際にプログラムを開発します。初めての制御プログラムの作成に不安もあるかと思いますが、実際にやってみると、意外と何とかなるものです。 |
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6日目 | ●ビジネスマナーについて 特に「報・連・相」を中心として仕事をスムーズにするためのビジネス常識の話をします。 |
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7日目 | ||
8日目 | ●動作確認試験 開発したプログラムが製作仕様どおりの動作をしているか、試験仕様書を元に試験します。 |
●会社役員と話そう 企業経営の実態や企業が望む人物像について本音が聞けます。 |
9日目 | ●試験成績書の作成 試験結果をまとめます。 |
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10日目 | ●レポート作成 作成したプログラムの概要や、本コースの感想をまとめます。 |
●意見交換会 作成したレポートを元に、他の受講生や当社の先輩社員の前でプレゼンテーションします。 |
(内容は変更になる場合があります)
受講に必要な知識など
・システム設計時に幾つかのタイミング計算を行います。難しい計算はありませんが、ある程度の基礎学力が必要です。
・C言語またはVB(VisualBasic6.0)言語などでプログラミング経験があることが望ましいです。
受入企業の紹介
日本プロテックソフトウェア株式会社
実施場所:大阪市中央区瓦町2-2-7 瓦路ビル3階
http://www.nps-net.com/
当社は、長年FA・BAシステムをベースにメカ制御システム、マイクロコンピュータ応用システム、デジタル回路等々の開発を行ってきました。その間従業員とともに成長し、お客様の評価を得、社会の発展に貢献してきました。今新たに、省エネルギーやスマートグリッド関連機器の開発及びそれらを使ったシステム開発などを通して新しい社会ニーズに向き合って、前進しています。当社は(基礎学力のある)若い貴方をまさに待っています。